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温泉街に新風吹き込むアートプロジェクト/湯郷温泉

瀬戸内国際芸術祭との連動も

湯郷温泉のアートによるまちづくりが活発だ。旅館とアート作家などがプロジェクト実行委員会をつくり、イベントを次々に展開。温泉街に新たな魅力を創出しようと燃えている。

アートプロジェクトは同温泉旅館協同組合青年部が主導し、2010年にスタート。旅館や商店を舞台にガラス作品を展示する「ガラスのクリスマス」を毎年開くなど、アートを切り口に温泉街と観光客、地元をつなぐ取り組みを行っている。

今年4月6―21日には陶芸にスポットを当て、美作国建国1300年記念イベント「陶器のお茶会」を開催。湯のみやオブジェなど陶芸作品を旅館などに展示したほか、同7日は「和祭」と題して、地元高校生のお茶会や楽焼碗制作の実演、舞妓さんが温泉街を歩いたりと、和の風情漂う一日も演出した。

ゆのごう美春閣

湯郷グランドホテル

季譜の里

上から、ゆのごう美春閣、湯郷グランドホテル、
季譜の里に展示された陶芸作品

これは今春から瀬戸内海の島々で始まった「瀬戸内国際芸術祭」と連動。現代アートの一大イベントと時期をあわせることで、観光客の流れをつくりたい考えだ。

同様に、同祭の秋会期にあわせて10月15日―11月4日に上山、湯郷、梶並の3地区で「カカア天下」をテーマにしたアート作品展示を企画。全国からアーティストを募集するほか、農業系や芸術系学部の大学生や地域の女性らで作品を制作しようと計画している。

また、湯郷は「おもちゃの街」も宣言しており、2月に開かれた「おもちゃフェスティバル」で竹を使ったモニュメントを制作。現在も観光案内所の前に展示しており、アートとおもちゃという湯郷の新基軸のコラボも進む。「湯郷温泉×アート」の化学反応に今後も期待だ。

湯郷モニュメント

観光案内所前のモニュメント

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