観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

美作国記念イベントで魅力体感 メーンはNARUTO

来年3月末まで各地で企画

美作国は平安時代編さんの「続日本記」に713年4月3日誕生とある。現在の津山市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町、西粟倉村、久米南町、美咲町とほぼ重なる。

これら国内市町村は今年の建国1300年を祝い、記念事業を展開する。来年3月末まで地域の魅力を伝えるイベントを数多く展開。建国記念日にあたる4月3日、記念セレモニーで華やかな一年の幕を開けた。

メーン事業は、人気マンガ「NARUTO―ナルト」がテーマ。原作の岸本斉史さんが奈義町出身という縁もあり、「建国千三百年の絆in美作国」と題して世界中で人気の同作品とのコラボ企画を展開する。

記念事業開幕と同時にナルトのラッピング列車が運行開始。期間中、JR津山線、姫新線、因美線にナルトのキャラクターが描かれた列車が走る。季節イベントやエリア内の対象施設などを巡れば抽選で賞品が当たるシールラリー、キャラクターを探してエリア内を巡りスマートフォンアプリで撮影する写真ラリーもあるなど、ナルトの世界に触れながら美作国を楽しんでもらう趣向だ。

ナルトラッピング列車

4月3日に中国勝山駅に到着した
ナルトのラッピング列車

美作観光の魅力をテーマごとに見てみよう。湯原、奥津、湯郷の美作三湯に代表される「温泉」では、施設で特典が受けられるパスポートを用意。美作はひるぜん焼そばをはじめ「ご当地グルメ」の宝庫というのも知られたところ。津山市では食事処35軒が1300円のオリジナルメニューを提供する「グルメdeおもてなし」を展開するほか、5月25―26日には津山城でB―1グランプリの近畿・中国・四国大会も開かれる。歴史文化、花、自然なども含め各テーマにわたり、各地で関連イベントが開かれるので要チェックだ。

また、美作国の旧6郡をまわるスタンプラリーも来年1月15日まで開催中。特典が付いたラリーパスポートを手に入れて挑戦しよう。

9月からは小説「バッテリー」で知られる美作市在住の作家・あさのあつこさんが仕掛人となる謎解きイベント「美作国ザ・ミステリー」も開催予定。美作国の今年は充実の1年になる。

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