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高松で盆栽ツアー 世界からファン来訪

松の芸術に魅了

松盆栽の生産量が日本で最も多い高松市には、世界中から盆栽ファンが訪れている。

高松市では盆栽の鑑賞や体験、ショッピングを楽しむ盆栽ツアーを提案。まずはJA香川県国分寺盆栽センターへ。ここでは錦松、黒松、五葉松の松盆栽のほか、楓やサツキ、柿などの花物や実物の雑木盆栽、山野草など8千鉢を常時展示、販売している。

次は日本で唯一の盆栽神社に。盆栽が始まったとされる盆栽の里・国分寺に幸福が訪れることを祈念し、樹木と草花の神様が祀られている。

中西珍松園は創業100年の老舗。季節ごとの盆栽をあしらった日本庭園風のアプローチを抜けると、広々とした棚場に黒松、五葉松、錦松などの様々な盆栽が観賞できる。なかでも黒松の新品種「寿」の樹形の良さは必見。

このあとは日本三大水城のひとつ玉藻公園(史跡高松城跡)で、海水を引き込んだ濠に泳ぐ鯉を鑑賞し、続いて江戸時代から100年以上かけて造った栗林公園へ。回遊式庭園で太鼓橋が有名で、1400本の松や四季折々の庭園の風情が楽しめる。

盆栽づくりは文化年間に高松市西部の鬼無(きなし)・国分寺地区の愛好家が山野に自生する松を掘り、鉢植えに仕立てたのが始まりとされる。その後、農家の副業として周辺一帯に広がり、盆栽を専業にする農家も現れ、現在に至っている。

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