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小豆島の新スポット・天狗岩丁場跡 黒田官兵衛ゆかりの史跡

石産地の歴史たどる

小豆島は古くから良質の花こう岩の産地として栄えてきた歴史を持つ。戦国―江戸時代には大坂城の築城、修復に使われたのは知られたところ。今も石切丁場跡が残るが、なかでも最大級の規模を誇る天狗岩丁場跡は来年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公、黒田官兵衛の黒田家ゆかりの地。史跡としての見どころはもちろん、歴史ロマン溢れる地として注目が集まっている。

天狗岩丁場跡がある岩谷地区は6つの丁場跡が点在し、石切丁場跡としては唯一の国史跡に指定されている。天狗岩丁場跡は大坂城修復の際に黒田家が採石、以降幕末まで管理したという。地元では大河ドラマ放映を機に、小豆島の新しい観光スポットとして売り出したい意向だ。

天狗岩丁場跡では、その名の由来となった自然石「天狗岩」が存在感を放つ。高さ17.3メートル、幅7.8メートル、重さ1700トンという巨大なスケールは見るものすべてを圧倒する。さらに666個の残石が存在するなど往時の採掘の姿が目の前に広がり、歴史ロマンと小豆島の石文化に触れることができる。

天狗岩丁場跡

大坂城修復時に採石された
丁場跡にある天狗岩

天狗岩周辺では遊歩道が完成。自然と歴史が形づくる独特の世界観を訪ねて歩きたい。天狗岩だけなら約10分、天狗岩丁場跡全体でも1時間弱で散策できる。

天狗岩丁場跡

遊歩道も整備

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