瀬戸内国際芸術祭は秋会期へ 前回以上の盛況
100万人超す勢い
瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2013」の秋会期が10月5日から始まった。離島観光に新たな光と賑わいをもたらした3年に一度のビッグイベントは春・夏会期を終え、11月4日でいよいよフィナーレへ。島々の文化が輝く芸術の秋を求めて、瀬戸内海へ繰り出そう。
同祭は香川県などが主体となって行うもので、2010年の前回は94万人が来場するなど「瀬戸内・島アート」のムーブメントを創り出した。今回は春、夏、秋と会期を3回に分け、参加する島も増加。来場者は春・夏会期が70万人弱で、最終的には前回を上回る100万人超の来場が予想されている。
秋会期の舞台となるのは、全会期で参加する直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港、宇野港に加え、今回は香川県西部に位置する本島、高見島、粟島、伊吹島の4島も舞台となる。芸術の秋が一番周遊エリアは広く、行動範囲も広く、そして楽しみも深いものとなる。
開催コンセプトは「島の元気、海の復権」。若手建築家や国内外の著名なアーティストがアートや建築と各島の個性を融合させた作品を制作、瀬戸内海の魅力を世界に発信する。パフォーマンスや演劇、音楽などのイベント、季節ならではの作品展示もあり、「ここにしかない世界」を旅行者の心に吹き込む。
直島や犬島では家そのものをアート空間に仕立てた「家プロジェクト」に注目。小豆島では土庄港に設置された金色のオリーブの葉を円形に重ねた立体物「太陽の贈り物」や、坂手港近くのビートたけしさんとヤノベケンジさんのコラボによる「ANGER from the Bottom」はぜひ鑑賞したい。
秋会期の作品鑑賞パスポートは当日大人4500円、高校生3千円。作品によっては別途料金が必要な場合がある。個別鑑賞料は300円から。
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