讃岐屏風ヶ浦七カ所参り 7カ寺を1日で巡拝
善通寺など名刹を巡る
四国八十八カ所霊場めぐりはとにかく長丁場。一度にすべてをまわる「通し打ち」や数回に分けてめぐる「区切り打ち」など、お遍路さん各自の事情や思いによってさまざまな巡礼スタイルが古くから定着している。
「讃岐屏風ヶ浦七カ所参り」は、香川県内に位置する71―77番札所の7カ寺を1日で巡拝するというもの。江戸時代後期に描かれた絵図「四国八十八番寺社名勝」に「足よはき人は此印七り七ヶ所をめぐれば四国巡拝にじゅんずといふ」と記されるなど歴史ある参拝形式で、遠方から訪れる人にとっては比較的手軽に挑戦でき、現代にあっても香川への旅の大きな魅力として組み込める素材でもある。
スタートとなる71番の弥谷寺(三豊市)は、阿弥陀三尊が刻まれた岩壁が見もの。ここから善通寺市内に入り、72―77番を巡礼する。72番の曼荼羅寺では平安後期の聖観音立像や、西行が昼寝をしていたという伝説の石など見どころが多い。73番の出釋迦寺は弘法大師が幼少時に身を投げた伝説が残る。奥之院には絶壁の上に石の護摩壇と稚児大師像が祀られている。74番の甲山寺では薬師如来像が祀られた本尊や弘法大師が彫ったとされる毘沙門天像が祀られた岩窟を眺めたい。
75番は言わずと知れた弘法大師誕生の地・善通寺。高野山、京都・東寺と並ぶ弘法大師の三大霊跡で、広大な境内には金堂と五重塔を有する伽藍、創建時以来の寺域である誕生院で構成され、国宝や重要文化財などの寺宝も数多く所蔵されている。真言宗善通寺派の総本山として知名度も群を抜いており、今日も全国から多くの参拝客が訪れる。
残すは2寺。76番の金倉寺は弘法大師のおいである智証大師が誕生した地。境内には同寺で暮らした経験がある明治期の将軍・乃木希典の遺品展示室も。最終77番は道隆寺。弘法大師が薬師如来を刻み本尊としており、眼病のご利益がある。
この7カ寺を「同行二人」の信仰で巡拝すると福運が授かるという縁起もあり、巡礼距離である約16キロをじっくりと歩こう。
2006年の善通寺創建1200年を記念して作られた「七カ所まいり色紙」(500円)を持って、各寺で「本尊彩色御影」、善通寺御影堂で「弘法大師彩色御影」を授けてもらい、この巡礼の記念としたい。
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