観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

クエ―食通も魅了「幻の魚」(2) 日高・有田・白浜

日高・有田で「本クエ」 白浜では「近大クエ」

日高町は元祖「本クエ」と呼ばれる天然ものを売りにする。毎年10月第一日曜日には、クエを御輿にして白鬚神社に奉納する「クエ祭」、クエの解体ショーやクエ鍋が味わえる「クエフェスタ」が開かれる。有田市や湯浅町でも天然ものを提供する。日高、有田地域へはJR西日本が京阪神主要駅発着で「駅長おすすめ駅プラン」を設定、田辺市や白浜温泉へのプランもある。

本クエ

本クエのフルコースは
ボリューム十分

白浜温泉は、養殖クエで安定供給が売り。近畿大学水産研究所が1988年に世界で初めて、卵から人工孵化させ育成する本クエの種苗生産に成功した。白浜で生まれた稚魚を鹿児島県・奄美大島の海で育て、再び白浜に戻り育成されている。「近大クエ」と呼ばれ、出荷時には近大水産研究所お墨付きの卒業証書が1匹1匹についている。

安定供給が実現したためJTB、KNT、日本旅行など大手旅行会社では「南紀紀州クエ伝説」と共通ブランドを打ち出し、エースやメイト、赤い風船の個人旅行として販売している。

白浜クエ

白浜でクエ料理に舌鼓

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