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菩薩立像2体加わり奈良期鮮明に 米子市・上淀白鳳の丘展示館

歴史・美水の郷が一層魅力的に

国内最古級の彩色壁画が出土したことで知られる米子市淀江町の国史跡・上淀廃寺。同寺の金堂内部を復元した「上淀白鳳の丘展示館」にこのほど、菩薩立像2体が加わった。すでに復元が終わっている釈迦如来坐像と合わせ「丈六三尊像」として公開している。

上淀白鳳の丘展示館は昨年4月にオープンし、メーン展示物が上淀廃寺の復元金堂。約70平方メートルの内部には、3体あったとされる本尊のうち釈迦如来坐像だけが復元されていた。

新たな2体は高さ3.4メートルで、坐像と同じ樹脂製。当時の彩色がわからないため、3体とも粘土色を模した。

地方の古代寺院の金堂内部が、ほぼ完全な形で復元されたのは全国で初めてで、上淀廃寺が最も整備されていた奈良時代中ごろの様子を知ることができる貴重な展示物だと評価されている。

上淀廃寺金堂

上淀廃寺の金堂が
奈良時代の姿で復活

同館では、米子市で11月に開かれる「国際マンガサミット鳥取大会」を盛り上げようと、漫画キャラクターを登場させた。上淀廃寺ガールズ「ハクホ」「コエダ」と名づけ、上淀廃寺の歴史をマンガでわかりやすく伝える。

一帯は、妻木晩田遺跡や古墳群などがある歴史観光スポット。毎年春秋には歴史ガイドツアーが行われている。また名水百選の天の真名井もあり、米子市観光協会では「美水の郷」とアピール。健康ウォーキングを勧めている。

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