山海里の幸をまるごといただく(2) 猪・鹿・ご当地食
12/09/10
ぼたん鍋・丹波鹿―秋冬の定番と近年話題の健康食
丹波で忘れてはいけないのは、やっぱり肉。猪に鹿と山地ならではの味わいは秋冬が本番だ。
丹波篠山と言われて、いの一番に名が挙がるのが、ぼたん鍋。山の恵みが豊富なこの地域は猪にとって最高の環境で、その旨味を十分に取り込んだ肉の旨味と柔らかさ、芳醇な香りは日本一の呼び声も高い。ぼたん鍋はその旨味が溶け出し、地場野菜と食べる濃厚な味わいは秋を体感させてくれる。篠山市を中心に丹波・若狭エリアで味わえる。丹波市では猪のチャーシューが自慢の「丹波猪ラーメン」も名物。
丹波市の「丹波鹿」は近年、豊富なたんぱく質と低カロリー、バランスのとれた栄養素が健康食材として注目され、市内の食事処で「ジビエ」食材として香草ローストやステーキなどを提供している。名物「もみじ鍋」も旨味たっぷり。もちろん臭みはありません。
ご当地グルメ―まるごと丼と霧芋で地域を食らう
篠山市の「篠山まるごと丼」は、これらをまるごと味わえる豪快さが魅力。猪や鹿、篠山牛と篠山産コシヒカリ、根菜類を使う「これぞ地産地消」の新名物料理だ。
丹波市柏原地区特産の山の芋「霧芋」料理も近年活発化。粘り気の強さと栄養価の高さが魅力で、地元の食事処などでは洋風、和風にアレンジして新料理を提供している。もちろんシンプルにごはんにかけてもそのうまさが楽しめる。
若狭の海の幸―フグに負けないハギと濃厚アオリイカ
一転、若狭は海の幸。新鮮な魚介と郷土料理に地域性がにじみでる。
若狭の秋冬は若狭フグが挙がるが、紹介したいのが若狭ハギ。若狭湾で獲れたハギは脂肪が少なく、締まった身をさっぱりと味わうのが食通好み。ちり鍋、薄づくりなど「フグに負けない」と小浜市がPRする味わいをぜひ。旬は9―12月。
若狭町のアオリイカも9―12月が旬。新鮮な生き造りはコリコリとした歯ごたえと濃厚な旨味がたまらない。
丹波若狭 旅のおすすめサイト
- 篠山市観光情報【兵庫県】
- 丹波市観光協会【兵庫県】
- 綾部市観光ガイド【京都府】
- 福知山市ドッコイセ観光ガイド【京都府】
- 若狭路インターネットナビゲーター【福井県】
- 北近畿広域観光連盟「まるごと北近畿」