紅葉のメッカで過ごす美しい秋(1) 丹波・篠山
秋の丹波・若狭路といえば紅葉のメッカと言っても過言ではない。豊かな山々が赤く黄色く色づき、寺社や渓谷をはじめ地域全体で秋の風情が漂う。車を走らせても、鉄道の車窓からも秋の季節感が目に飛び込む。エリア内に足を踏み入れるだけで、美しい秋の一日は約束されたようなもの。艶やかな秋を求めて、丹波若狭へ繰り出そう。
丹波市―「紅葉三山」はじめ充実ぶりに舌巻く
このエリアの中でも特に紅葉の名所が集中するのが丹波市。例年、11月上旬―下旬には旬を迎え、多くの人がもみじめぐりに名刹を訪れる。
まずは丹波紅葉三山と呼ばれる三寺へ。石龕寺は聖徳太子開基の古刹。市内屈指のもみじの名所で、参道のもみじのトンネルをくぐり、仁王門から本堂、境内へと至るところに紅がさす。国重文の山門の金剛力士像との調和は歴史の温かみを感じさせる。11月18日はもみじ祭を開催。
円通寺は南北朝時代に足利義満が創建した寺で、穏やかな境内と池を染め上げる紅葉は壮観の一言。11月11日にはもみじまつりも開かれる。高源寺の特徴は天目カエデと呼ばれる小ぶりな葉が色づくさま。これを中心に500本もの紅葉が静かな寺に彩りを与える。11月3日に山開きを。
滝の名所である独鈷の滝近くの岩瀧寺も隠れた名所。11月17―18日には「紅葉真っ盛り」祭も開かれる。朱塗りの山門ともみじが赤の競演を繰り広げる高山寺や白毫寺、神池寺、小新屋観音などもあり、一日で巡りきれないほどの充実ぶりだ。
篠山市―里山の静かな風情に一服
丹波茶の茶畑が並ぶ味間奥集落を行くと、大国寺の紅葉が存在感を放つ。室町初期建造、国重文の本堂を真っ赤に染まったもみじが彩り、こじんまりとした境内に落ち葉が散る風景は里山の静かな風情を堪能させてくれる。11月1―30日は「紅葉まつり」が開かれ、野点や写経体験、農作物の販売が行われる。
洞光寺も知る人ぞ知る紅葉スポット。赤のもみじ、黄色のいちょうのコントラストが美しい。11月18日の「もみじまつり」はお茶会や餅まきなどで盛り上がる。
丹波若狭 旅のおすすめサイト
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