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広島と松山結ぶ"瀬戸内海道1号線" 多彩な資源の宝庫

「エーゲ海を潜在的に上回る」 両市連携で旅行商品化へ

1934年に日本初の国立公園に選ばれた瀬戸内海。そのなかにあっても広島と松山を結ぶエリアは多島美として知られるだけでなく、歴史や文化、産業など多彩な資源の宝庫でもある。

松山市ではこの資源に着目。世界に名だたるエーゲ海を潜在的に上回る観光ルートして位置づけた。広島県も「瀬戸内 海の道構想」を掲げており、昨年10月1日に開いた「『瀬戸内・松山』構想シンポジウム」で「瀬戸内海道1号線」と命名、互いの連携を深め旅行商品造成に注力することを決めた。

瀬戸内海道1号線には宮島の「厳島神社」、体験型水族館「みやじマリン」、呉の「大和ミュージアム」、松山市「道後温泉」などがあり、これに大河ドラマ関連の「平清盛館」(宮島)、「音戸の瀬戸ドラマ館」(呉)などタイムリーな施設を加えて、1号線の魅力をアピールする。いってみれば「坂の上の雲」「平清盛」などにかかわる人物や資源、歴史、文化、産業を1号線でつなぎ新しいツアーを提案しようというわけだ。

宮島

「瀬戸内海道1号線」の
スタートは宮島から

具体的には、広島地域と松山間の2次交通を充実させる「瀬戸内はいくる~ず」を商品化。高速艇を利用した個人向けは宮島―広島―呉―松山を通常8700円を5600円で提供している。団体向けには広島、呉―松山のフェリーを使ったバスプランも設定。12メートル未満のバス1台あたり5万円という均一料金にし、利用しやすいようにした。

瀬戸内はいくる~ずは、個人、団体向けとも販売手数料を設定、旅行会社の商品化を促す。松山市観光産業振興課の織田祐吾主幹は「瀬戸内海に注目が集まっている今こそ、1号線を世に出すチャンス」と話している。

呉

大和ミュージアムやてつのくじら館など
見どころ豊富な呉を行く

音戸の瀬戸

音戸の瀬戸から多島美を
楽しみながら松山を目指す

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