観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

登って爽快、乗鞍岳

天空の大パノラマを求めて

高山、奥飛騨温泉郷を訪れたなら、当然視野に入るのが北アルプスの最南端、乗鞍岳。乗鞍高原の正面に、3千メートル級の峰が連なり、見上げれば爽快感とともになんだか強大なパワーも感じさせてくれる。

岐阜県側からの入山は定期バスで畳平(2702メートル)へ向かう。平湯バスターミナルから、ほおのき平経由で約1時間。乗鞍スカイラインの急坂を一気に登る。畳平では高山植物の群生地やお花畑が広がり、高山ならではの美しさに清々しさが心に吹き込む。

最高峰、剣ケ峰(3026メートル)を目指すには本格的な登山となる。お花畑か鶴ヶ池横の林道を通って肩の小屋まで登り、1時間ほど登ると山頂だ。北アルプス、御岳、白山などを見渡らせる大パノラマは日常とはほど遠い世界感。遮るものはなにもない。時間を忘れて、ただたたずむのもいい。

定期シャトルバスは5月15日―10月31日の期間、早朝から夕刻までほぼ1時間おきの運行で、運賃は往復で大人2200円。貸切バスは畳平まで上がることができる。畳平の駐車料金は環境保全税を含め1台1万円。

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