加賀エリアの着地型旅行 大聖寺流し舟・キャンバス
加賀エリアでは、これまでから地元の観光素材をツアー化してきた「KAGA旅まちネット」が、着地型商品を提供。その中のいくつかを紹介したい。
川面から城下町風情を 大聖寺流し舟
加賀・大聖寺十万石の城下町を巡る「大聖寺流し舟」。川面から眺める重要文化財「長流亭」の景色は見逃せない。川沿いは桜の名所として知られるが、季節ごとにアヤメ、チューリップ、アジサイ、バラなどの花々が楽しめる。
営業は3―11月末の月水木金は9―13時。午後は完全予約制。土日祝は9―17時(最終乗船時間は16時)。12―2月末の冬期は、こたつ舟で貸切専用期間となり、終日完全予約制。所要時間は40分。料金は大人1千円。
KAGA旅まちネットでは、これまで4月の花見のシーズンにJR大聖寺駅に集合し、藤坂川沿い散策の後乗船。下船後、町並みを散策しながら大聖寺駅へ、といった着地型のミニツアーを実施してきた(今年度は未定)。
他地域の旅行会社が商品化するには、舟が2艘しかないため、最大18人までしか乗船できないので18人までの小グループなどでのツアー造成がおすすめだ。
加賀温泉郷を自由に周遊 キャンバス
JR加賀温泉駅を基点として加賀温泉郷の見どころを巡回する「キャンバス」。昨年度は14万人が利用した。
乗り降り自由でオリジナルの旅を楽しむことができ、個人やグループ客に喜ばれている。KAGA旅まちネットがホタルの里探訪や加賀海岸トレッキングの旅行商品造成の際、キャンバスツアーとして利用したこともあり、加賀エリアの観光素材を楽しむ2次交通として欠かせない存在になっている。
大聖寺・橋立・片山津温泉方面からの「海まわり」と山代温泉・那谷寺方面の「山まわり」があり、所要時間は海まわりが80分、山まわりが60―70分。昨年から山まわりで午前と午後の2本、山中温泉を経由するようになった。
料金は大人1日券1千円、2日券1200円、小人1日券500円、2日券600円。