秋冬の朝に天空の城が出現 朝来市・竹田城跡
10/11/01
兵庫・但馬の旅におすすめしたいのが、朝来市和田山町の竹田城跡だ。秋から冬にかけての早朝、雲海に包まれる姿はまるで"天空の城"。歴史と自然が織りなす神秘を、早起きしてでも一目、眺めたい。
標高約350メートルの小高い山の頂にたたずむ竹田城跡は、室町―安土桃山期の城郭で、国の史跡に指定。南北400メートル、東西100メートルにおよぶ日本屈指の規模を誇る石垣の遺構が当時の威容を今に伝えている。
竹田城跡が一際存在感を放つのは秋から冬。快晴の早朝、朝霧が発生し一帯が白く覆われると、竹田城跡は雲に浮かんでいるように雲海から顔を出し、天空の都市・マチュピチュを連想させる幻想的な光景を演出する。日本100名城の1つに選ばれるなど注目を集め、一目見ようと多くの観光客が訪れている。
雲海の発生時期は9―2月で、晩秋に多発。快晴、風が弱いなどの条件を満たすと発生し、明け方から8時ごろまで眺められる。条件が整うことを祈るばかりだ。
ポイントは、近隣の立雲峡か、車で藤和峠へ。朝日とともに素晴らしい情景が堪能できる。