上高地で「山の日」を祝う 8月11日に記念全国大会
山の日を世界に向けて発信
今年から国民の祝日になった8月11日の「山の日」。8月11日に日本を代表する岳都、松本市の上高地で第1回「山の日」記念全国大会が開かれる。
山の日は「山に親しむ機会を得て山の恩恵に感謝する」ことを目的に制定された。記念大会にはヨーロッパや北米、中国、韓国、ネパールなど山に縁の深い世界各国や松本市の海外姉妹都市などから駐在大使ら多数を招き、国際会議も開催する。山の日を世界に向けて発信することで、日本での登山や山岳観光の魅力も知ってもらう。
記念大会は前日10日に松本市の「まつもと市民芸術館」やホテルブエナビスタで開く会議やレセプションで開幕。11日に上高地で記念式典を開催する。レセプション終了後、招待者など参加者は上高地に移動し、上高地で宿泊する。
式典会場は上高地バスターミナル。9時13分に上高地や信州の山の魅力、文化を紹介するプロローグ、主催者あいさつなどを経て、山の日制定記念音楽会が行われ、松本市に縁の世界的音楽家集団による演奏で、「山の文化を育む力」を表現する。そのほか、各界からの山に寄せるメッセージの紹介や、会場には山に関連する絵画や写真などの展示ブースが設けられる予定。式典の終了は10時半ごろ。
当日午後には、再び会場をまつもと市民芸術劇場に戻し、一般参加500―600人程度も加わり、山の日祝祭式典を開催する。「山の日の歌」表彰式や舞踏などのライブ公演で、第1回目の山の日を祝う。
記念式典が開催される上高地は、日本における近代登山発祥の地とされる。イギリス人宣教師で登山家でもあったウォルター・ウェストンが120年前に、著書で上高地を絶賛したことでも知られる山岳観光地で、年間120万人が訪れる。最近は個人旅行で上高地を訪問する外国人旅行者や、アジアからの団体旅行者も急増している。
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