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目指すは"世界水準" 長野県、山岳高原観光を推進

今年から「山の日」 3地域を重点支援

白馬、野沢、上高地、乗鞍、志賀高原、美ヶ原高原、霧ヶ峰高原、木曽駒ヶ岳、御嶽と国内有数の山岳高原エリアがひしめく信州。目指すのは「世界水準の山岳高原観光地」だ。

長野県では今年4月、観光部に山岳高原観光課を新設。制定したばかりの信州山の日を県内外に周知するための情報発信や、3つの重点支援地域を設定するなど世界水準に向けた取り組みをスタートさせている。

第1回目となる今年の信州山の日は7月27日。長野県では信州の山の魅力を紹介するイベントを予定している。詳細は後日発表される。

例年、春の訪れとともに、4月から5月にかけて立山黒部アルペンルートや木曽駒ヶ岳、上高地や美ヶ原高原など、信州の各地で山開きイベントが行われ、春を待ちわびた多くの山岳観光愛好家が訪れる。初めて開催される信州山の日イベントを組み込みながら、信州の山岳高原を訪れてみてはどうだろう。

一方、世界水準の山岳高原観光地実現のための将来への布石となるのが重点支援地域の設定だ。1つ目は外国人旅行者で賑わう白馬や立山黒部アルペンルートのある大町市、白馬村、小谷村エリア。北アルプスを軸とした広域の観光地づくりを進め、通過型の顧客をエリア内に広く周遊・滞在させる観光地としてのモデルを目指す。2つ目は木曽町。ここでは御嶽山の信仰、中山道の歴史などを活かし、こうした文化的資源を山岳高原観光に取り入れた観光地づくりのモデルを目指す。観光客に対する霊場体験の提供なども検討する。

御嶽山

信仰と歴史を山岳高原観光に生かす
御嶽山エリア

八方尾根自然研究路

外国人登山者も視野に入れる
八方尾根自然研究路

千畳敷カール

高山植物が美しい
千畳敷カール

3つ目が信越自然郷。2015年3月に北陸新幹線飯山駅が開業する飯山市など周辺9市町村が広域観光連携会議を設立し、「信越自然郷」の名称で新たなエリアブランドの構築と浸透を目指している。

長野県としても県内に新たにできる新幹線駅に期待を込め、日本の原風景ともいえる里山文化が残された広大な文化圏で、独自の滞在型観光スタイルの実現を支援する。9市町村の連携体制を活かし、旅行者に対するワンストップサービスを構築し、広域連携の先進モデルになることを目指す。

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