観光回廊真庭 蒜山や勝山-域内周遊促す
17/05/24
湯原拠点にリゾート、歴史探訪へ
湯原温泉がある真庭市。高原リゾート、旧街道の歴史情緒溢れる町並みなど温泉を取り巻く観光の魅力が充実している。市では“観光回廊真庭”と名付け、湯原や蒜山を拠点に周遊が楽しむ旅をアピールしている。
同市を中心に、隣接する新庄村や域内の観光協会、湯原町旅館協同組合などは地域の観光振興を図ろうと「観光回廊真庭誘客協議会」を組織。年間の観光入込客500万人を目標に掲げ、全国へ「観光回廊真庭」のアピール、地域内資源の連携や掘り起こし、地域間交流、訪日客受入体制の整備などの事業を展開している。
その「観光回廊真庭」のひとつの軸が、蒜山(ひるぜん)高原。標高500―600メートルに広がる高原リゾート地として西日本有数の規模、知名度を誇り、例年、関西・中国方面を中心に多くの観光客が訪れる。
緑映える高原、放牧されたジャージー牛、蒜山三座を望む景観など高原としての自然の魅力に溢れている。加えて乗馬、サイクリング、遊園地、バーベキュー、スキーといったアクティビティ、ジャージー牛のスイーツや乳製品、肉、ご当地グルメ「ひるぜん焼きそば」など食の面でも人気が高い。滞在型観光地として人気に衰えはない。
また、勝山エリアに繰り出せば歴史の旅へ。かつて出雲街道の要衝だった町並みを歩けば、土蔵や白壁、格子窓といった商家のたたずまいに歴史風情が十分。家々の軒先には草木染のオリジナルの暖簾が掲げられており、地域の一体感を醸成。ふらりと歩くだけで、地域が育んできた地元の矜持を感じられる。
周辺の美甘、新庄、久世エリアでは渓谷美や古民家など豊かな自然と里山風情が。明治建造の旧遷喬尋常小学校もロケ地としても人気を集めている。