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四国のまんなかを走る JR四国がDCにあわせ多度津―大歩危に観光列車

「四国まんなか千年ものがたり」

四国デスティネーションキャンペーンでイチ推しの観光列車は「四国まんなか千年ものがたり」。JR四国が土讃線・多度津―大歩危間に2017年4月1日にデビューさせる。香川県と徳島県・にし阿波を結び、その名の通り、四国のど真ん中の豊かな自然と固有の風土を感じながら、鉄路を行く―。

列車は四国山地を横断する吉野川沿いを走りぬける。なかでも琴平―大歩危間は地理的にも四国の中央部付近に位置していることから列車名をつけた。岡山や高松、松山からの特急列車が行き来するJR四国のハブ駅である多度津駅から、名勝天然記念物の大歩危・小歩危峡、かずら橋や祖谷峡などへの玄関口・大歩危駅へ。さらに沿線には金刀比羅宮などの一大観光スポットもあるほか、鉄道ファンや観光客に人気の秘境駅・坪尻駅にも停車するなど四国の鉄道ならではの魅力も盛り込んだ。

車両は特急形キハ185系3両編成を改装。車両ごとに違う鮮明なボディーカラーが目をひく。前方と後方の車内には、車窓風景が楽しめるよう、テーブルを前に向かい合わせで座るタイプと窓向きに座るタイプの2種類を設置。中間の車両には、7メートルもある11人がけの長いベンチソファーがあり、囲炉裏で灯りを囲む団らん風景をイメージした斬新なレイアウトを導入した。

四国まんなか千年ものがたり

ボディーカラーが車両ごとに違う
(イメージ)

四国まんなか千年ものがたり

中間の車両はベンチソファーを配置。
車窓風景をじっくり楽しめる(イメージ)

また、列車には行き先にちなんだ愛称名がついいおり、多度津発が徳島県西部の剣山系をイメージした「そらの郷紀行」、大歩危発は沿線の金刀比羅宮から「しあわせの郷紀行」。

運転は1日1往復で、土日祝日を中心に年間120日程度、平日には旅行会社などが団体用に貸切運行も行う。「そらの郷紀行」は多度津10時21分発、琴平10時48分発、大歩危12時48分着。「しあわせの郷紀行」は大歩危14時20分発、琴平16時52分着、多度津17時16着。料金や車内で提供される地元料理(有料)などは今後発表される。

アテンダントで乗務するJR四国の千年ものがたり企画室・森田健嗣さんは「幼いころ、土讃線の列車に憧れて眺めていました。新しい観光列車に乗れることは光栄です。皆さんに楽しんでいただけるように準備していますので、ぜひ来春デビューの新観光列車『四国まんなか千年ものがたり』をよろしくお願いします」と話している。

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