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王者松葉ガニが降臨 湯村・城崎が熱気に包まれる

ブランドガニに狂喜乱舞

冬の味覚の王者・松葉ガニがやってきた―。今年も漁解禁以降、兵庫県但馬地方では城崎温泉、湯村温泉をはじめ宿泊拠点に新鮮なカニ料理目当てにやってきた観光客で賑わう。一年で一番の活況期を迎えた但馬が熱い。

湯村温泉へは新温泉町・浜坂港からカニを直送。浜坂は日本有数の松葉ガニの水揚げ量を誇り、「カニ元」を宣言しているほどのカニのまちだ。浜坂港では、熟練の目利きが選び抜いた最上級のカニを青色のタグでブランド化している。

城崎温泉では車で5分という近さにある津居山漁港のブランドガニ「津居山ガニ」がお出迎え。水揚げ後間もなく到着したカニを旅館ホテルで堪能できるとあってカニファンが集結、外湯めぐりで賑わう温泉街がさらに熱気に包まれる。

松葉ガニ

各港でタグをつけてブランド化

松葉ガニは素材そのものを味わいたい。定番のゆで、焼き、蒸しで白い身を噛めばほどよい弾力を感じ、濃厚な旨味、独特なコクが口の中に広がる。

各宿では、カニをフルコースで提供。まずはゆで、焼き、蒸し、そしてカニすきを皆でつつき合う。皆がカニを食べるのに無言になってしまうという空間すらも冬の北近畿に来たと実感させてくれる。

加えてカニ味噌や甲羅酒が大人の舌を喜ばせ、カニの天ぷらなどのオプション料理が彩を添え、目にも舌にもうれしい。最後は、カニすきで旨味が凝縮された雑炊でしめれば、満足度は最高潮に達する。

松葉ガニシーズンは漁が終了となる3月ごろまで。新鮮な旨味は現地でこその味わいだ。

カニに負けじと但馬牛

兵庫県但馬では松葉ガニと並ぶ二大ブランドのひとつ、但馬牛も捨てがたい。

全国の有名牛の素牛として知られ、脂身はあっさり、赤身は上質。見事なサシが入った霜降りは垂涎の的だ。ステーキやすき焼き、焼肉でじっくりといただこう。

但馬牛

ジューシーな味わいを持つ但馬牛

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