香川宿トピック 花樹海に新源泉、琴平では老舗復活
16/11/02
天然岩風呂で美肌の湯
香川県の旅館ホテルで施設のリニューアルが行われ、宿泊客獲得に注力している。
高松市の喜代美山荘花樹海はこのほど、瀬戸内海や高松市内を見渡せる大浴場、新設した天然岩を使った露天風呂付き客室で新源泉を楽しめるようになった。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、花樹海温泉「美肌の湯」と命名した。ph9.0であることから、滑らかな肌触りと入浴後のツルツル、スベスベ感が女性客に好評。オープン以降、確実に利用客を増やしている。今夏から日帰り入浴も始めた。
同館の三矢昌洋会長は「温泉の泉質の滑らかさに驚かれるお客様が多く、個人客を中心に増加傾向」と、新源泉導入の効果を実感している。温泉をアピールすることで、さらなる集客を図る考えだ。
また、8月末で閉館したこんぴら温泉のわたや旅館は、地元有志が出資して9月末に再オープン。ホテルニューわたやとして30室、150人収容で、これまで通り営業を続けている。わたや旅館は金刀比羅宮参道沿いにある、1908年(明治41年)開業の老舗旅館。
同じく金刀比羅宮参道で寛永年間に創業した敷島館は、2002年に廃業。07年に共立メンテナンスが購入したものの、これまで更地になっていたが18年3月の再オープンを目指して動き出した。
計画によると91室252人の収容規模で、1階に足湯を設ける。個人客を中心に受け、団体は取らないという。
明治時代に建てられた木造3階立ての同館建物は国の登録有形文化財に指定されていた。新施設は7階建てで、古材を使って文化財の価値を残しながら復元する方針だ。
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