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高野山開創1200年 厳かに記念大法会

聖地が迎える節目 172年ぶりに中門再建

世界遺産・高野山が今年、開創1200年を迎える。弘法大師への感謝を込め、記念大法会が4月2日―5月21日に催されるなど様々な記念事業が展開される。節目の年を迎え、厳かに盛り上がる日本仏教の聖地へ。

弘法大師・空海は真言密教の道場として自然豊かな静寂の地、高野山に816年、金剛峰寺を創建、835年に宗教的瞑想「入定(にゅうじょう)」に入った。以来、僧侶の修行の場、人々の信仰のよりどころとして現代まで親しまれ続けている。

高野山の見どころは、根本大塔、金堂など19の建造物が建ち並ぶ壇上伽藍、弘法大師御廟や戦国武将の供養塔などがある奥之院という高野山の二大聖地をはじめ、高野山真言宗の総本山・金剛峰寺など聖地ならではのスケールの大きさ。九度山町から続く表参道・高野山町石道や岩出町の根来寺、田辺市の龍神温泉、串本町の橋杭岩など弘法大師ゆかりの地も和歌山県内に多く、高野山にまつわる観光は和歌山県観光の大きなテーマの1つとなっている。

根本大塔

朱が鮮やかな壇上伽藍・根本大塔

記念大法会期間中は、この機会だけの行事が相次ぐ。法会の一般公開も多く、初日、4月2日の「開創大法会開白 中門落慶大曼荼羅供」は大注目。焼失した壇上伽藍の中門が172年ぶりに再建、公開される。8代目となる中門は高野山中の「高野霊木」を用い、西塔と根本大塔に仮安置されていた持国天像と多聞天像、新造された増長天像と広目天像も奉安。大相撲の白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱による奉納土俵入りも行われる。。

弘法大師の入定を偲んでの壇上伽藍御影供の法会「旧正御影供・御逮夜法会」は5月9日。前日の8日夜は、御影堂で年に一度の一般内拝も。高野山の法会の中で最も歴史があり重要な法会「庭儀大曼荼羅供」は5月21日など。

そのほか、期間中は壇上伽藍金堂御本尊の特別開帳、金剛峯寺持仏に安置された本尊・弘法大師の開帳など貴重な機会も。

1200年という時間の重みに身を委ねるべく、期間中は多くの参拝客が見込まれる。

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