まちのど真ん中に観光を据える 上天草「新春初夢鼎談」(4)
15/02/10
人が人呼ぶ人材育成
―最後に新春らしく上天草観光の初夢を聞かせてください。
堀江 来年天草五橋が開通50周年を迎えるんですが、開通当時はすごく賑わっていたそうです。そんな活気を取り戻したいですね。国内のお客様だけではなくて外国からのお客様を全部取り込めるぐらいポテンシャルを発揮してやる。そのためには上天草の魅力を伝える専門的なガイドを養成して、人が人を呼ぶと言いますか、上天草人の魅力にひかれて来るお客さんを呼びたいですね。そんな人を育て、つくっていくことも行政の仕事だと思うんです。自分の世界を押し売りするみたいなガイドではなく、もっと分かりやすくてユーモアを持って天草を紹介できる人が出てくると劇的に変わるような気がしています。
今までは上質な空間、景観や環境を一番の売りとしてやってきました。それは継続していきますが、滞在中にゆっくり観光ができるような仕組みも考えていきたいと思います。人と人をつなげ、癒しの空間など現代のニーズに合った提案ができればと思います。
千原 合併して上天草市が誕生して10年。第二次総合計画には最重要戦略の中に観光が入っていますが、観光がまだ市民権を得ていない面があります。観光は裾野が広く、人も情報も、交流を通して地域の産業などとの関わりを持つことによって、もっと波及効果をもたらせることができるはずです。
その反省点は、1次産業や3次産業を含めて観光に携わる私たちがその結びつきを怠ったことにあるのではないでしょうか。これからはそれを結びつけ、もっと競争力の高い観光地を目指したいですね。
→まちのど真ん中に観光を据える 上天草「新春初夢鼎談」(5)に続く