冬こそ丹後まんぷく紀行(2) 寒ブリ・カキも忘れるな
14/12/01
ブリしゃぶは宮津の郷土料理
丹後の冬は松葉ガニだけではない。もう一つの丹後の雄が寒ブリ。日本海の荒波でもまれて締まった身と、ほどよく乗った脂の美味さは冬の恵みと呼ぶにふさわしい。
丹後での寒ブリ漁は12―2月に大敷網漁で漁獲する。寒ブリの大きさは体長1メートル、重さ10キロを超えるといい、大きさもうまさも超大。
宮津市や伊根町などでは昔から「ブリしゃぶ」が郷土料理として親しまれている。現地ならではの新鮮さだからこそできる業で、寒ブリの薄造りを昆布だしにサッとくぐらせ、ポン酢で味わう。甘味、脂、締まった身という天然の寒ブリの旨味が口の中にじわっと広がる。
もちろん刺身や照り焼きも定番。宮津市や伊根町の旅館ホテルではフルコースを提供している。
京丹後市・久美浜に行けばカキがある。久美浜湾で大切に育てられたカキは、大ぶりで肉厚。「海のミルク」と形容するにふさわしい濃厚な旨味を持つ。焼きカキ、カキちり、カキフライなどでどうぞ。旬は11―3月。
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