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道後オンセナート２０１４（2）　旅館客室をアート化「ホテルホリゾンタル」

14/05/27

芸術的空間“架空のホテル”に泊まる

フェスの目玉の１つが「ＨＯＴＥＬ　ＨＯＲＩＺＯＮＴＡＬ（ホテル・ホリゾンタル）」。著名アーティストの競演で９軒の旅館ホテルの客室を空間演出、アート作品化しようという試みだ。さらに、このアート空間には実際に宿泊できる。道後の宿がホリゾンタル＝水平的に連携して誕生した架空のホテルに泊まれるプレミアム体験を提供する。

ホテル古湧園は写真家・荒木経惟さんとコラボ。襖に配置された妖艶な女性の写真と、床の間の花と人形の大きな写真が荒木流「楽園」を創出する。宝荘ホテルは前衛芸術家・草間彌生さんがプロデュース。ベッドルームは赤くポップに、床の間はカボチャの作品を配し新しい形の幸福を提案する。

詩人・谷川俊太郎さんが手掛けるのは道後舘。谷川さんが道後滞在で仕事する部屋を演出したもので、愛蔵書や自宅から調度品も展示し、あの独特の世界を生み出す源に触れられる。道後プリンスホテルは気鋭の建築家・谷尻誠さんが床、壁、家具など客室を絵の具で描く。まるで絵画の中に迷い込んだような空間がここに生まれる。

そのほか、茶玻瑠はテキスタイルデザイナー・石本藤雄さん、ホテルルナパークはモデル・ＫＩＫＩさん、道後ややは現代アーティスト・ジャン＝リュック・ヴィルムートさん、ふなやは陶芸家・葉山有樹さん、花ゆづきはデザイナー・皆川明さんが、それぞれ個性的な客室を演出。旅館ホテルごとに一般公開時間が設けられており、宿泊者以外の見学も可能だ。