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JR四国、観光列車が続々(2) 鉄道ホビー・伊予灘ものがたり

鉄道ホビートレイン 四国にも“新幹線”!

「鉄道ホビートレイン」は2014年3月に運行開始が予定されている。来年の予土線全通40周年、宇和島―近永間開通100周年を記念し、さらには新幹線の父と呼ばれた第4代国鉄総裁・十河信二さんが愛媛県出身だったことにもちなんだ。

新車両は、キハ32形の先頭部に、0系新幹線のシンボル「だんご鼻」を取り付けた。車内のショーケースには、鉄道模型を展示する予定だ。

窪川―宇和島間を定期運行する。

JR四国では「全国で唯一、新幹線の整備計画がない四国にも新幹線を走らせます」。

鉄道ホビートレイン

0系新幹線の特徴「だんご鼻」も
表現した鉄道ホビートレイン

伊予灘ものがたり 地元文化乗せ走る

予讃線には来年夏に観光列車を投入する。伊予灘沿いの愛媛県・松山―伊予大洲、八幡浜間を結び、観光案内を行うアテンダントが乗務するほか、車内で地元産品を味わえることなども計画している。

列車は「伊予灘ものがたり」。海を魅せる(伊予灘)▽ゆったりとした時間▽レトロモダン▽柑橘類をテーマに、既存のキハ47形気動車を改造する。地元の生活、文化、歴史に触れ、柑橘類などが味わえるよう趣向を凝らす。

土日祝日を中心に1日4本運行し、伊予大洲発着と八幡浜発着が1本ずつ。それぞれ地域の物語や知名にちなんだ愛称をつける。年間120日程度の運転を予定。

本紙から

四国西南の最深部、高知県と愛媛県を結ぶ予土線。沿線人口の減少もあって乗客数が非常に少ないローカル線だ。その路線に来夏3本の観光列車が走る。観光路線としての戦略を鮮明にしたJR四国の英断に拍手を送りたい。パチパチ▼今をときめくデザイナーの水戸岡鋭治さんを起用したのも話題だが、何といっても新幹線には驚いた。しかも「四国には新幹線の整備計画もないですし…」との理由がふるっている。というか笑った▼弊紙不定期連載の鉄チャン・あらしんとも言っていたのだが、こうして各地に観光列車が走るのは喜ばしい。旅行業界にとっても鉄道関連商品は鉄板ネタなので、選択肢が増えるのは歓迎されるのではないか▼JR九州の「ななつ星」など豪華列車が一際注目をされる一方で、ローカル線を楽しくする試み。次はリニアモーターカーもどき?を期待しています、JR四国さん。(T)

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