三重県各地で周遊バス「ちょび旅」 地域の魅力凝縮
10月から土日中心に6コース
伊勢神宮遷宮で盛り上がる今年の三重県。遷宮関連の取り組みはもちろん、この機を逃すまいと県内各地で地域資源の磨き上げが進む。なかでも10月から運行を開始する周遊バス「ちょび旅」は各地イチ押しの魅力を体感できるラインナップで注目が集まる。遷宮で三重を訪れたら、いよいよ発揮する「観光三重」の潜在能力に触れたい。
伊勢神宮を参拝したり、旅でどこに行こうか思案したり、出張で時間が空いたり。そんな時に利用したいのが周遊定期観光バス「ちょび旅」だ。三重県内各地の魅力を凝縮したコース設定で10月から運行をスタートする。ちょっとした旅の時間を利用して三重を遊びつくしたい。
「ちょび旅」は10―12月の土日曜を中心に運行。設定した6コースは各地の風土や魅力を詰め込んだもので、いずれも料金は1人1千―1400円、所要時間は3―4時間、1人から出発保証と気軽に三重を楽しめるのがこの旅の特徴だ。
桑名ルートは歴史探訪。幸せと喜びの白馬伝説が残る多度大社、明治・大正ロマン漂う国重文・六華苑、大鳥居がシンボルの七里の渡し、歴史情緒が色濃い寺町通りをめぐる。
四日市ルートは話題のコンビナート群見学がメーン。ばんこの里会館で四日市萬古焼に触れて、四日市ポートビルで市内を一望。幻想的な夜景が美しいコンビナート群は昼間でも重厚なたたずまいに圧倒されるだろう。
津ルートも歴史散策へ。日本三大観音のひとつ津観音と古刹を心静かに参拝し、高田本山専修寺で木造建築としては全国屈指の迫力を誇る御影堂などを眺めて歩く。
高校生レストランとして有名な「まごの店」を訪れるのが松阪ルート。ここで自由に食事を楽しんで、松阪農業公園ベルファームで伊勢茶を試飲と食の魅力が充実。最後は歴史文化香る市内のまち歩きで締める。
伊賀ルートは、地元の伝統工芸を伝える伊賀くみひもセンターを訪れたり、上野市内を散策して伊賀の風土を満喫。伊賀鉄道にのんびり揺られての鉄旅も楽しめる。
熊野でもルートを設定。「世界遺産・熊野古道と花の窟願掛け」と題し、鬼ヶ城センターや白砂青松が美しい七里御浜、古来から信仰を集める花の窟を訪ねる。
販売は観光販売システムズ。問い合わせ、申し込みは 電話052―589―0200。
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