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飛騨の文化「土雛」 岐阜県下呂市

懐かしの風習に目を細め

岐阜県下呂市の下呂温泉合掌村では毎年恒例の「土雛まつり」が2月1日―4月7日まで開かれている。飛騨地方独特の伝統の雛飾り「土雛」が約1千体展示され、地域の伝統的な風習を伝える。

土雛は、正面に絵付けがされ、中は空洞、下は穴が開いている素焼きの人形。かつては愛知県三河などからやってくる行商人から、子どもが生まれるたびに毎年買い揃えていったという飛騨地方の文化だ。昭和30年代までは多くの家庭に飾られていたという。

土雛まつりでは、市内の民家から寄贈された明治から昭和期の土雛を、国重文の「旧大戸家住宅」など村内の合掌家屋に展示。懐かしい地域の風習に眺める人も目を細める。

土雛まつり

合掌家屋に展示された土雛。
地域の風習に触れたい

合掌村では土雛の絵付け体験も楽しめるほか、期間中、旧大戸家住宅で囲炉裏を囲んで田舎気分を味わうイベントも用意。飛騨文化に親しんでもらう。

合掌村の入場料は大人800円、小人400円。団体割引あり。

営業時間は8時30分―17時。

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