雛で華やぐ宿場町　岡山県美作市古町

大原宿の歴史情緒が桃の節句ムードに

岡山県美作市の古町地区は江戸時代、播磨姫路と因幡鳥取を結ぶ因幡街道の宿場町「大原宿」として栄えた歴史のまち。今もその面影を色濃くとどめる町並みが春の美に彩られるのが、３月30、31日に開かれる「古町のひなまつり」だ。

まつりでは、享保雛や古今雛など古くから受け継がれてきた雛人形を、街道沿いの民家や商店など約60カ所に展示。今も本陣や町屋などが残る古い町並みは桃の節句ムード一色に染まり、春一番の華やぎをみせる。

また、大原本陣の御成門開放や殿様御膳の展示も行われるなど、歴史の趣きも際立つ２日間に。例年、県外客も多く訪れ、武蔵の里・大原古町の歴史風情を楽しむ姿が見られる。

毎年恒例のスタンプラリーは、雛飾り箇所10カ所を巡るとくじ引きで景品をプレゼント。例年子どもたちがこぞって参加する人気企画だ。昨年はそばやおこわなど手作りの食が味わえる出店が並んだほか、地元造り酒屋の甘酒も振る舞われ、賑わった。

時間は10―15時ごろまで。古町地区へのアクセスは鳥取自動車道・大原ＩＣから車で約５分。

問い合わせは、美作市役所大原総合支所 電話０８６８―78―３１１１。

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