嗚呼、懐かしの加悦鉄道 与謝野・SL広場
12/10/23
旧駅舎と名列車に感じるノスタルジー
約30年前まで与謝野町内を走った加悦鉄道。保存された駅舎や車両に、まちの発展を支えた功労者の息吹とノスタルジーが今も感じられる。
加悦鉄道は大正時代に開業し、丹後山田―加悦間を結んだ。特産の丹後ちりめんの輸送にも活躍したが、1985年に廃線した。
旧加悦鉄道の加悦駅舎は、実際に使われていた駅舎を同町加悦庁舎前に移築。洋風建築2階建て、白壁に緑の瓦という姿は大正―昭和初期のモダンの香りを伝えている。
加悦SL広場に行けば、往年の名列車たちに出会える。復元した加悦駅舎を入口に、日本で2番目に古い明治初期製造の123号蒸気機関車や大正生まれの4号機関車、加悦鉄道の最後まで走り続けたキハ1018など構内は懐かしい車両が並ぶ。
場内を周遊するミニ列車「ロケット号」で子どもたちも満足。郷愁を求めて、ファンならずとも一度は足を運びたい。