自然、歴史、生活―地域の個性輝く(1) 宮津・京丹後
12/10/23
丹後５市町はそれぞれ個性的な ブランドを有する。天橋立、山陰海岸ジオパークをはじめ、歴史に基づいた存在感を放つ。ブランドの競演が丹後観光最大の華だ。
パワーみなぎる天橋立・宮津市
日本三景・天橋立は「昇龍観」「飛龍観」が輝きを放ち、丹後最大の観光スポットとして今日も多くの観光客で賑わう。
天橋立ビューランドから眺める「飛龍観」は願いを叶える如意宝珠を龍が授かり降臨する姿、傘松公園からの「昇龍観」は龍が天に昇る姿。智恩寺のほか、天橋立神社、元伊勢籠神社、眞名井神社の「天橋立三社」にも龍にまつわる伝説が残る。開運招福に「龍めぐり」はどうだろう。
天橋立三社は神々の神気を放つ。パワースポットめぐりは今や天橋立着地型ツアーの定番だ。
龍が降臨する姿に見える
天橋立「飛龍観」
世界に誇る地質遺産・京丹後市
丹後半島は地質の世界遺産山陰海岸ジオパークの東端に位置。海食崖や奇岩など気を抜かせない光景の連続で、海岸線のドライブが楽しい。
最東端、海抜１４０メートルの断崖に白の灯台がそびえる経ヶ岬からスタート。日本三景・松島を思わせる丹後松島、高さ13メートルの奇岩・屏風岩と自然の造形美が続き、丹後半島のシンボル・立岩へ。安山岩の柱状節理からなる高さ約20メートルの岩島は迫力十分で、冬はその雪景色も情緒たっぷり。
日本海の豪快さのあとは琴引浜の鳴き砂で心に癒しを。夕日ヶ浦では奇岩の背後に夕陽が落ちていく光景が旅情を誘い、天橋立に負けない美しい海岸線を持つ小天橋でジオの旅を締めくくる。
丹後半島のシンボル的存在
「立岩」の雪景色
