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宿場町に残る文化と彩り 福岡県うきは市

レトロな町並みと雛飾りの調和

九州は雛祭りイベントが豊富な地。古くから艶やかな雛飾りで桃の節句を祝う文化が各地に根付いてきた。なかでも福岡県うきは市吉井町の雛祭りは、古い町並みとこの地特有の雛飾りが調和した地域の歴史と個性を感じさせるもの。2月10日―4月3日に開かれる「筑後吉井おひなさまめぐり」で地域の歴史情緒に触れる一日を過ごしたい。

吉井のまちは江戸時代の宿場町として栄え、白壁土蔵の商家が並ぶ町並みは文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に福岡県第1号として選定されている。商家を利用したショップも建ち並ぶなど今と昔が調和したレトロな趣きを歩いて楽しむ観光客の姿が見られる。

吉井町で受け継がれる雛飾り文化は、箱に入れて飾る「箱びな」と、着物の切れ端などでつくる「おきあげ」という独特なもの。期間中はこれに加えて段飾りなど江戸期から現代までの雛飾りが家々や旧家、商店などに展示されるので、町並み散策とあわせて楽しみたい。

筑後吉井おひなさまめぐり
宿場町の商家に受け継がれてきた
吉井町の雛飾り文化に歴史風情を感じて

期間中は旅館や食事処で「ひな会席」を提供するほか、3月の毎週日曜には着物のレンタル・着付けも。近隣の原鶴温泉に立ち寄って温泉パスポートを使っての湯めぐりもいい。女性にうれしい催しがずらりと並び、雛祭りを盛り上げる。

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