江戸期から続く伝統「流しびな」 鳥取市用瀬町
12/02/07
町中がひなまつり一色 今年は3月24日
流れゆく雛に願いを託し―。鳥取市用瀬町の雛祭りと言えば「流しびな」。毎年、旧暦の3月3日に行われてきた民俗行事で、今年は3月24日に開かれる。江戸時代から受け継がれてきた川に雛を流すという風習が、水、空気清らかなまちに初春の情緒を演出する。
「流しびな」は、わらを円状に編んだ「さん俵」に男女1対の紙雛を乗せ、菱餅や桃の枝を添えて千代川に流すもの。雛には無病息災や1年間の幸せへの願いが込められている。
ひな流しは、この伝統行事がテーマの資料館「流しびなの館」の対岸から。幼児や地元の人が行うほか、観光客も流しびなを購入すれば11―14時に体験できる。
町内ではそのほか、流しびなの製作実演や、流しびなの館や家庭での雛飾りの公開、古い雛人形に感謝やおはらいを行う「お焚きあげ」なども催され、雛祭りムード一色に。雛飾り公開家庭などをめぐるスタンプラリーにも参加したい。
当日はJR・智頭急行の特急「スーパーはくと」「スーパーいなば」が用瀬駅に臨時停車する。
問い合わせは、用瀬流しびな実行委員会 電話0858―87―3222。
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