丹後はカニだけじゃない！　ブリ・カキにうなる

11/11/10

冬の日本海の恵みは地元の味

冬の丹後は松葉ガニとだけではない。まずは寒ブリ。湯通ししてサッと食べる「ブリしゃぶ」は、日本海の荒波で締まった身の旨さが口の中に広がる逸品だ。

丹後の日本海沿岸では12月から２月にかけて、寒ブリの大敷網漁が行われる。次々と水揚げされる体長１メートル、重さ10キロを超える大物は、冷たい荒波に揉まれ、しっかりとした歯ごたえと良く乗った脂という旨さを生む。

ブリしゃぶは、宮津市で30年来親しまれてきた郷土料理。近年、冬の名物としてスポットライトが強く当たる。皿にきれいに盛られた寒ブリの薄造りを、昆布だしにくぐらせてポン酢で食べる。天然の寒ブリ特有の甘味と脂、締まった身が食通の舌を唸らせる。

脂の乗った寒ブリをササッと。
宮津の郷土料理「ブリしゃぶ」

寒ブリは刺身や照り焼き、ブリ大根でも美味さを発揮。宮津市や伊根町の旅館ホテルではブリしゃぶのフルコースが２月ごろまで楽しめる。

続いてはカキ。京丹後市・久美浜湾はプランクトンが豊富で、カキの養殖が盛ん。成熟期まで大切に育てられたカキは、大ぶりで肉厚、濃厚な旨味を有し、ミネラルも豊かという"海のミルク"だ。

焼きカキで豪快に味わってもよし、カキちりで野菜と一緒に、カキフライでジューシーな味わいを堪能してもよし。11月―３月の冬場が食べごろだ。

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