春は花、夏は花火の競演
11/04/14
春は自然、夏は祭り。丹波・若狭の季節の旬を紹介しよう。
春は花めぐり。満開となった桜は、城がおすすめだ。福知山城は周辺の満開の桜が天守閣を艶やかに彩り、一層の風情を演出。篠山城跡周辺では約1千本ものソメイヨシノが咲き誇り、綾部市の山家城址公園や丹波市の黒井城跡近くの黒井川堤防も桜の名所としての風格を持ち、歴史ロマンを際立たせてくれる。
福知山市の觀音寺は4月のスミレやツバキに続き、5月はサツキ、6月はアジサイと次々と開花。丹波市の白毫寺の九尺フジはゴールデンウイークのころに、長い花の房を垂れて紫のカーテンを敷く。6月は綾部花しょうぶ園で15万本もの花々の香りに包まれたい。
夏はやっぱり花火。暑さも相まって、いやがおうにも気持ちが高ぶってくる。おおい町の「スーパー大火勢」は8月上旬の土曜、巨大な松明を燃やして火災鎮護と五穀豊穣を祈念する「大火勢」を現代風にアレンジしたもので、高さ約20メートルもの大松明を若衆が威勢よく回転させるという豪快さ。3千発もの花火も打ち上げられる火の祭典は観衆を熱狂の渦に巻き込む。
7月下旬の「あやべ水無月まつり」もスケール大。由良川に1万個の燈籠を流して平和を祈願、さらに4千発の花火も打ち上がる。高浜町でも8月1日に水中花火が見ものの花火大会、8月中旬は福知山市で「ドッコイセ花火大会」、丹波市で「ふるさと丹波夏まつり花火大会」と目白押し。
異色は篠山市の「デカンショ祭り」。8月15―16日、郷土民謡「デカンショ節」にあわせて踊る盆踊りで、巨大な櫓を取り囲んでの総踊りは圧巻。花火も打ち上げられ、例年10万人以上の人出で賑わう真夏の夜の祭典だ。