観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

天草の自然と歴史にふれる 全旅・大阪から3日間の「空旅」

株式会社全旅西日本支社が実施企画し、雲仙天草観光圏整備事業として「自然と歴史にふれる旅 天草3日間」が販売されている。日本内外航空天草営業所、天草エアライン、天草空港利用促進協議会、雲仙天草観光圏協議会が協力して実現したツアー。大阪発着で天草へは飛行機で行く。イルカウォッチングやキリシタン文化のまち歩き、天草の海の幸を満喫するコースを紹介しよう。

わずか2時間半で天草へ 充実のコース内容

大阪から約2時間半。熊本空港を経由したAMX機は天草空港に降り立つ。陽が西に傾きつつある中、天草下島の西海岸を目指す。

天草サンセットラインは、東シナ海に面した道路。刻一刻と空と海と周囲を朱に染めていく夕陽が水平線に消えていく。美しい夕陽を眺めながら今日の宿泊地、下田温泉に入る。

2日目は、まず十三仏公園へ。公園からは北に、奇岩と入り組んだ海岸線が印象的な国指定の名勝天然記念物・妙見浦を望み、南には白い砂浜が1キロ以上続く白鶴浜海水浴場が広がる。

妙見浦

国指定の名勝天然記念物・妙見浦。
入り組んだ奇岩が風光明媚な景観を生む

大江天主堂はキリシタン解禁後、はじめて建てられた教会。現在のロマネスク様式の天主堂は1933年に完成した。天草への布教に生涯を捧げたガルニエ神父が私財を投じて建立した。

﨑津天主堂は、穏やかな羊角湾に面した漁村に佇むゴシック様式の教会。1934年にハルプ神父によって建てられた。高い尖塔を持つ重厚な造りだが、内部は畳敷きになっている。

﨑津天主堂

ゴシック様式で有効な造りが目立つ
﨑津天主堂

フグ料理の昼食後は、本渡地区のまち歩き。国指定の重要文化財の祗園橋や千人塚、繭姫神社などをボランティアガイドの案内で、のんびりと散策する。

天草キリシタン館は、昨年7月にオープンしたばかり。真新しい館内は、天草キリシタン史を4つのゾーンで紹介。国指定重要文化財の「天草四郎陣中旗」をはじめ、内部に十字架を隠した仏像やマリア観音像など隠れキリシタン時代の生活がしのばれる展示物が約200点陳列されている。展望テラスからは、さきほど歩いた本渡のまちが一望できる。

3日目は、天草の海産物ショッピングを楽しみ、イルカウォッチング。天草灘には300頭あまりのミナミバンドウイルカが生息している。港から15分ぐらい船に乗ると98%の確率で野生のイルカに遭遇できる。イルカウォッチングは近年、天草観光の中でも高い人気を誇り、年間5万人以上が参加している。船に並走して愛嬌を振りまいたり、目の前でジャンプを披露するイルカと出会えるチャンスも。

愛らしいイルカとの触れ合いはいつまでも続けたいのだが、後ろ髪を引かれる思いで港に戻る。

そして天草空港へ。自然、文化、歴史を体感した天草の3日間はあっという間だと感じるのだった。

ツアー概要

【出発日】5月11日(水)、17日(火)、18日(水)、24日(火)、25日(水)。いずれも添乗員が同行します。(※このツアーは「天草利用促進協議会」の天草エアライン利用促進キャンペーン対象商品です。設定日期間内においても、申込者が期間内に定員に達した時点で終了させていただきます。あらかじめご了承ください。)

【旅行代金】2泊5食付きで、4名1室大人1人4万9800円(3名1室で利用の場合は1人2千円、2名1室で利用の場合は1人3千円増し)。

【催行人員】20名。

申し込み、問い合わせは、株式会社全旅西日本支社 電話06―6346―0888。

天草 旅のおすすめサイト

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ