天草海道博が開幕 島の暮らし・文化を体感できる1年間
天草では3月19日から、発見と交流をテーマに天草海道博(AMAKUSA KAIDO EXPO)が始まった。大小合わせて約120の島々からなる全域をパビリオンに見立てた。島の暮らしや文化などありのままの天草を体感できる100の海道を設定している。
地域全体が「パビリオン」 5つの「大海道」で魅力堪能
同博は、地域とテーマごとに5つの大海道で構成する。大矢野島や松島と天草上島の姫戸・龍ヶ岳エリアの「ゲートウェイ大海道」▽天草上島の有明と下島の本渡・五和・新和エリアの「フィッシャーマンズ大海道」▽上島の倉岳・栖本と御所浦島エリアの「アドベンチャー大海道」▽下島の苓北町から河浦エリアの「キリシタン大海道」▽牛深エリアの「ハイヤ大海道」の5つ。
そして、ゲートウェイ大海道には天草五橋の景観、トラフグやタイなど海の幸を堪能する13の海道。フィッシャーマンズ大海道は、野生のイルカに出会えるイルカウォッチング、タコづくしのタコ海道、ミカン狩りなどの農業体験が楽しめる40の海道。アドベンチャー大海道は、日本ジオパークに認定されている御所浦の化石採集体験など15海道。キリシタン大海道は、16世紀に伝わったキリシタンの歴史に触れるまち歩き、天草陶磁器の窯元見学と体験を行うものなど17海道。ハイヤ大海道は、牛深が原点のハイヤ民謡の体験やグルメを満喫する15海道で構成されている。
2012年3月31日までの期間中にはコンサートや祭りなどイベントが随時開催されるほか、海道スタンプラリー、施設入場を割り引くお得なクーポンなども設定。天草に滞在し、天草の魅力を味わう仕掛け、島内移動に便利な周遊バスなど2次交通網の充実化を図っている。
また、天草は温泉の宝庫でもある。塩化物泉の下田温泉や弓ヶ浜温泉をはじめ、美人湯の松島温泉、炭酸水素塩泉の天草本渡温泉など泉質も様々。海の幸の食事とともにゆったり過ごしたい。
さぁ天草へ
天草へは、天草エアライン(AMX)が大阪・伊丹―熊本―天草間に1日1往復を運航している。大阪―天草間の所要時間は、熊本空港経由の時間を入れて約2時間30分。天草空港は、天草で一番大きな天草下島の北部にあり、天草めぐりに便利な地域の中心部だ。
3月に開通した九州新幹線で熊本駅へ。そこから在来線に乗り換えて約50分、三角駅に到着する。駅前の三角港から「天草宝島ライン」に乗船。約17分で天草・松島(前島)へ、さらに35分で本渡に着く。1日4往復し、天草五橋や雲仙普賢岳、天草松島の景観も楽しめる観光クルーズ船だ。