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丹後の冬の名物”ブリしゃぶ” 食通を唸らせる味

松葉ガニと肩を並べる丹後地方の冬の名物、寒ブリ。日本海の荒波で締まった身を湯通ししてサッと食べる「ブリしゃぶ」は、素材の新鮮な旨さそのものを味わえる逸品だ。

丹後地方の日本海沿岸では12月から2月、寒ブリの大敷網漁が行われ、冬のブリ特有の体長1メートル、重さ10キロを超える大物が次々と水揚げされる。冷たい荒波に揉まれることで身が締まり、しっかりとした歯ごたえ、ほどよく乗った脂が旨さの秘訣。

ブリしゃぶは、宮津市で30年来食されている郷土料理。皿に丁寧に盛られた寒ブリの薄造りを一切れ、昆布だしにサッとくぐらせポン酢で食べると、天然の甘味と脂が口の中に広がり、食通の舌を唸らせる。

ブリしゃぶ

皿に盛られた寒ブリの薄造り。
さっと湯通ししてポン酢で

宮津市や伊根町の旅館ホテルなどではブリしゃぶのフルコースが2月ごろまで楽しめる。寒ブリは刺身や照り焼き、ブリ大根などでも美味。旬の味覚を食べ尽くそう。

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