日本橋、銀座、築地を歩く 国宝や重文など見どころ豊富(1)
16/09/23
重文眺め東京をかっ歩 華やかな銀座へ
スタートは重要文化財・日本橋から。中央通りを歩き、銀座や築地を目指す。1603年の江戸幕府開府と同時に建設され、五街道の起点となったのが日本橋。橋の名前でもあり、地域の名前でもある。現在の橋は1911年の建設。橋の中央には道路元標が埋め込まれている。
北西側に立つ日本橋三越は創業が17世紀後半。本館は1904年の建設で、今年5月に重文に指定されることが決まった。本館正面玄関のライオン像は、待ち合わせ場所として名を馳せた。ちょっと寄り道すれば近くには三井本館(1929年竣工)や日本銀行本店(1896年)があり、いずれも重文。日本銀行の場所には、江戸時代に金貨を独占的に鋳造した「金座」が置かれていた。
永代通りを渡ると、左側にあるのが重文・日本橋高島屋(1933年)。館内には重厚な外観のエレベーターがあり、今でも案内係が、賓客を迎えるような深いお辞儀と、手動操作でゲストを階上下へ運んでいる。
八重洲通りとの交差点では右側を眺める。角には体長6メートルを超えるキリン(1989年)の金属彫刻、八重洲通りの北方向を見れば東京駅八重洲口のグランルーフが見える。
京橋地区に入り、しばらく行くと警察博物館がある。現在はリニューアル休館中で、再開は2017年春になる。首都高をくぐると、ここからが銀座。この先、ダンヒル、シャネル、ブルガリ、ルイ・ヴィトンといった海外ブランド店、リニューアルした松屋銀座など、きらびやかなビルが連なる。
銀座の地名は、江戸時代に銀貨の鋳造がこのあたりで行われていたことから。和光が目印の、銀座の中心地、銀座四丁目で晴海通りを左折する。昭和通りを渡ると、左側に2013年に隈研吾の設計によりリニューアルオープンした歌舞伎座がある。
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