水仙の大群生が爪木崎彩る 下田市
16/12/26
爪木崎で「水仙まつり」
江戸時代末期に外国船に開港された下田港で知られる下田市。下田港周辺には日米和親条約の批准書が交換された長楽寺や、日本初のアメリカ領事館としてハリスが駐在した玉泉寺、ペリー艦隊来航記念碑などが点在し、多くの観光客で賑わう。
下田市で12月20日から水仙まつりが始まった。会場は伊豆急下田駅からバスで15分ほどの距離にある須崎半島の先端、須崎御用邸にも近い爪木崎。漂着した球根が始まりとされる300万本の水仙の大群生と、白亜の灯台、美しい入江が来訪者を迎えてくれる。
水仙まつり期間中、宿泊客(下田温泉旅館協同組合と下賀茂旅館組合加盟施設が対象)には甘酒のサービスや、特定日に下田太鼓の演奏と下田名物の漁師鍋「池之段煮味噌鍋(いけんだにみそ)」がふるまわれる。また、爪木崎探検ツアーやノルディックウォーキングイベントが日によって行われる。
また、水仙まつり期間中は、野菜や魚介類など地場産品の露店や簡単な食事処も設けられる。
水仙エリアには遊歩道が整備され、水仙のなか断崖の灯台まで散策が楽しめる。爪木崎灯台は高さ17メートル。1937年に設置された。灯台から遠方を望めば伊豆七島の島々。断崖に目を移せば「俵磯」と呼ばれるユニークな岩場を眺めることができる。
爪木崎の手前の自然公園には約1時間のハイキングコースがある。海岸沿いのコースで、ゴールの爪木崎内には、天皇・皇后の歌碑がある。