3キロ続く早咲き桜の並木道 河津町
16/12/26
河津桜が咲き誇る 2月10日からまつり
2月10日―3月10日の1カ月間、河津町で第27回「河津さくら祭」が開催される。見どころは河津川の河口付近から上流に向かって約3キロ続く河津桜の並木。例年、2月上旬に咲き始め、開花期間も1カ月ほどと花の日持ちもいい。夜間はライトアップされる。毎年、早咲きの桜を楽しもうと全国から多くのツアーや個人客が訪れる。昨年は全国から70万人程度が来訪した。会場周辺の駐車料金は大型車3千円、普通車700円。
3キロ続く桜並木の最初の1本ともいえる河津桜の原木が、今も大切に守られている。この原木、河津町の飯田勝美氏(故人)が1955年2月に、河津川沿いの雑草の中で芽咲いている苗を見つけたものだという。
飯田氏が自宅の前に移植した河津桜は、ようやく1966年ごろに開花し、1月下旬ごろから約1カ月、淡紅色の花が近隣の人々の目を楽しませた。この桜がその後、河津川沿いに植栽され桜並木をつくることになる。今では多くの地域で見ることのできる河津桜のマザーツリー、高さ10メートルほどの木に育っている。
さくら祭の期間中は多数の露店が出店する。河津町民のコーナーでは、地場の農作物や海産物、加工品などが販売される。例年、ミニコンサートやご当地グルメフェア、伊豆の踊子との記念撮影会などが開かれる。
夜桜ライトアップ期間中、河津温泉旅館組合施設の宿泊者には、会場まで無料送迎も行う。