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磯部から行く群馬観光(1) 世界遺産・富岡製糸場

日本が誇る近代化遺産へ

磯部温泉を拠点にめぐる群馬県観光。欠かせないのはやっぱり、富岡製糸場。磯部から車で約20分とアクセスもいい。

2014年、世界文化遺産に「富岡製糸場と絹産業遺産群」として登録。富岡製糸場のほか、絹産業遺産群として田島弥平旧宅や高山社跡、荒船風穴の4カ所が対象となっており、世界の絹産業の発展に重要な役割を果たした群馬の誇りは、今もその威容と威厳を保ち続けている。

富岡製糸場は1872年、明治政府が近代化のため設置。長さ140メートル、幅12メートルの繰糸場をはじめ大規模な建造物が並び世界最大規模を誇った。その後、三井家や片倉工業に引き継がれ1987年まで製糸場として操業した。外観は往時のままの姿で保存されており、年末を除き見学可能。毎日実施されている解説員によるガイドツアーを利用すると、学びはより深まるだろう。

富岡製糸場

富岡製糸場の中心的建物、
繰糸場の内部

田島弥平旧宅は1階が住居、2階が蚕室。蚕室には換気設備のヤグラを備え、近代養蚕法「清涼育(せいりょういく)」により安定した繭の生産に成功した。

高山社跡は養蚕改良高山社が養蚕技術の普及にあたった場所。養蚕法の1つ「清温育」の指導を行い、今も蚕室が残る。

荒船風穴は自然の冷気で蚕の卵を貯蔵し、電気冷蔵が普及する昭和10年ごろまで活躍した。

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