近隣観光地周辺の拠点に－磯部温泉　軽井沢も至近

旧宿場町の伝統と風情　自然環境も見どころ

磯部温泉は群馬県南西部に位置する安中市にあり、西は長野県軽井沢町に隣接する。ＪＲ信越本線・磯部駅前に温泉街が広がっており、上信越自動車道・松井田妙義ＩＣから約10分、市内には北陸新幹線・安中榛名駅もあるなど、首都圏からアクセス至便な温泉地だ。

温泉街は、清流・碓氷川沿いに開け、日本三大奇勝のひとつ妙義山が望めるという、駅前立地ながら風光明媚な自然環境が旅情を演出。現在の安中市内には旧中山道の宿場町が複数あり、旅人や湯治客で賑わってきたという伝統を持つ。その風情は文人からも愛され、温泉街にある文学碑がその歴史を伝えている。

温泉の泉質は含銅・鉄（Ⅱ）―ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩強塩泉。草津を擁する温泉王国・群馬のなかにあって、化学成分の含有量は県内一で、効能への期待も大きい。９軒の温泉旅館や日帰り温泉施設「恵みの湯」、温泉街に設けられた足湯に引湯されている。

夏の味覚は鮎。６月下旬―９月中旬、碓氷川ほとりの磯部簗で新鮮な鮎料理が味わえる。

古くは交通の難所と言われた碓氷峠を西へ越えると、リゾート観光地・軽井沢。現在は上信越道も整備され、往来は容易になり、約30分で磯部温泉―軽井沢間は行き来できる。軽井沢観光後、磯部温泉に宿泊など幅広い周遊ができるのが磯部温泉の大きな魅力だ。

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