白しょうゆ発祥の碧南市 11月12―13日、全国醤油サミットでアピール
醤油醸造文化を伝える
日本の食文化を代表する調味料、醤油。濃口、薄口、たまりなど5種あるが、そのうち「白しょうゆ」は碧南市が発祥地だ。約200年前に生産が始まり、今も3社が醸造を続け、その伝統を受け継いでいる。やさしい風味が持ち味で、白しょうゆに調味料を加えた「白だし」は広く普及。近年では様々な商品が生み出されると同時に、同市ではイベントやこだわりの広報手段などを通して、さらなる普及に向けた取り組みを展開している。
11月12、13日は同市の衣浦グランドホテルで「第7回全国醤油サミットin碧南」が開かれる。全国醤油産地市町村協議会が全国の醤油産地を開催地に開いてきたもので、今回は未開催だった白しょうゆ産地を代表して碧南市が会場となった。
サミットでは全国から醤油産地の自治体や醸造業者が集い、12日は基調講演やパネルディスカッションを通して醤油と食文化について考える。13日は碧南市臨海公園・体育館を会場に、味噌や醤油、みりんといった同市の醸造文化をアピールする「へきなん醸しフェスティバル」や、同市の醸造品を使ったスイーツのレシピコンテスト、醤油サミット宣言などが行われる。「名古屋おもてなし武将隊」と踊る「白しょうゆええじゃないか音頭」、醤油樽のタガを腰で回す「タガフープ」の愛知大会もあり、白しょうゆと醸造文化を多彩なスタイルでアピールする。これらは7月に開かれたイベント「元気ッス!へきなん」でも披露。好評を得た。
白しょうゆの普及活動では、安城市・碧南市の七福醸造も積極的だ。全国唯一の白だし専門メーカーで、碧南工場「ありがとうの里」では工場見学を実施。毎年7月29日は「白だしの日」としてまつりを開き、市民と触れ合うなど、品質へのこだわりから日ごろの感謝を込めたイベントまで筋金入りの 白だし愛を貫いている。