愛知県、ツアー販売サイト「VISIT」を開設 県内の着地型商品並ぶ
まずは豊田、瀬戸、奥三河、岡崎
愛知県は7月29日、県内の着地型ツアーを販売するウェブサイト「VISIT愛知県」をオープンさせた。武将や産業、食、体験、自然など愛知県ならではのオプショナルツアーを紹介、幅広く旅行者の手に愛知の宝を届ける。
同サイトは県と観光販売システムズ(本社・愛知県名古屋市)の協同実施事業。県が推進する着地型旅行を商品として形にしようと、観光商品企画で実績を持つ同社に白羽の矢が立った。両者は15年度にも旅行会社向けの商品造成で協力しており、今回は熊本県や三重県などでも運営する「VISIT―」ブランドのもとで個人旅行者にも商品を伝えていく。
サイトオープンにあわせて登場させたのは、豊田市、瀬戸市、奥三河エリア、岡崎市のツアー。
豊田市では、トヨタ自動車の協力でエコ体験ツアー「ミライの乗り物でミライのフツーを体験しよう」。低炭素社会モデル地区「とよたエコフルタウン」で立ち乗り型モビリティ「ウィングレット」や超小型電気自動車「COMS」の体験や、水素自動車の燃料を精製する「水素ステーション」の見学など未来の暮らしに触れる2時間だ。大人900円、高校生以下500円。地産地消レストラン「ホガラカ」のドリンク券も付く。
窯業のまち・瀬戸市では、観光販売システムズのタクシープラン「旅タク」を利用して市内観光・体験を楽しむ「瀬戸おもてなしタクシー」プランを7コース。瀬戸蔵ミュージアムや一里塚本業窯など瀬戸物の郷としての魅力をめぐるコースや、市内にある3つの「日本一」めぐり、無形文化財の先生から「練り込み」技法を学ぶ作陶体験まで瀬戸の魅力に直接触れられるプランが並ぶ。昔から窯元で食べられてきたというご当地グルメ「ゴモ(五目めし)」を味わうコースも。所要時間は2時間30分―4時間程度。料金は大人5700円から。
新城市、設楽町、東栄町、豊根村で構成する奥三河エリアでは、地域内の観光施設や温浴施設、飲食店など45軒で割引や粗品プレゼントなど特典が受けられる「お得にいかまい奥三河パスポート」を設定した。
岡崎市は、昨年没後400年という節目を迎えた徳川家康公の生誕地。プランではこの郷土出身の英雄を前面に押し出し、市内周遊を楽しむ8コースを用意した。
「家康公お城クーポン」(500円)は、家康公生誕の場所・岡崎城の入館券と土産物購入に使える300円分の金券などをセット。地元を知り尽くした「岡崎歴史かたり人」と行く「岡崎おもてなしタクシー」や、岡崎公園で活躍する「グレート家康公『葵』武将隊」が同行する「岡崎ぐるり早めぐりバスツアー」も複数コース設定した。
サイトURLはhttp://aichi.visit-town.com/。ツアーは今後も随時追加する。
問い合わせは同社 電話052―589―0200。