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源泉調理の「湯治豚」 旅館夕食の新メニュー/松之山温泉

エコな新名物

棚田米と地元の野菜を使い、名物「棚田鍋」を生み出した松之山温泉。温泉旅館が、四季ごとに朝食に共通の料理を一品並べる同温泉の「朝ごはんプロジェクト」は、今や新潟県全域の取り組み「にいがた朝ごはん」として広がっている。

松之山温泉の旅館や観光事業者でつくる合同会社まんまが、今度は源泉を利用して調理する「湯治豚」を開発し、温泉内の旅館が夕食のメニューに加えている。

65―70度の源泉に2時間ほどつけて調理するから湯治豚。豚は妻有ポークを使っている。塩こうじに漬け、真空パックしてから温泉につける。

まんまの柳一成代表は「調理に石油エネルギーを一切使わないエコな料理です」。

今年度中には湯治豚を調理する加工場を温泉街につくる計画で、準備が進められている。

松之山温泉では2010―12年度に環境省が温泉を使って発電するバイナリー発電の実証研究を行ってきた。7月には実証実験がさらに3年間延長されることが決まっている。湯治豚加工所の建設は、発電だけにこだわらない、温泉熱の有効利用の1つとして取り組まれる。

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