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美ヶ原を歩く(2) ここは外せない―アルプスの展望台

山ガールもカップルも中学生も思い思いに

「美ヶ原高原ロングトレイルをまち歩きの軽装で2時間ほど歩くならどこがいいでしょう」。美ヶ原観光組合の小澤蔵生組合長に教えてもらい歩いてきた。

ビーナスラインを美ヶ原高原に向かい、美ヶ原高原美術館への道を右に見送ってすぐの山本小屋ふる里館に車を停めた。ここから王ヶ頭を徒歩で往復する。まずは「美しの塔」を目指す。

美ヶ原高原のシンボル「美しの塔」。霧で登山者が迷わないよう鐘を鳴らして位置を知らせる避難塔として立てられた。後から来たカップルが鐘を鳴らしていた。

美しの塔

美ヶ原高原のシンボル
「美しの塔」

「塩くれ場」で王ヶ頭からの近道を下ってくる遠足の中学生たちとすれ違った。何人かはあいさつをしてくる。

「百曲り園地」からアルプス展望コースに入る。アルプス展望コースは標高2千メートルの美ヶ原高原の縁から少し下がったあたりを巻くように進む。平らな高原の縁から下は急な斜面が遥かな下まで続いている。まずまずの晴天で北アルプスがよく見えた。

烏帽子岩を経て王ヶ頭への最後の急坂から山ガール3人が降りてくるのが見えた。ニアミスしながら、こちらは急な登りにとりかかる。

「八ヶ岳で写真を撮ってくれた登山者からメアドを聞かれたけど教えなかった」「山でナンパなの」。山ガールは「三城」を目指すのだろうか、そんな会話をしながら下っていった。

2034メートルの王ヶ頭に立った。御嶽神社で柏手を打ってから、王ヶ頭ホテルの横を通り、分岐点の「塩くれ場」に向かった。それにしても広々としていて気持ちがいい。

さっき鐘をならしていたカップルとずいぶん下ですれ違った。目が合って「写真とりましょうか」と尋ねると喜んでくれた。再び美しの塔を経て車に戻った。

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