"伸びしろ"十分群馬県(2) なるか世界遺産―富岡製糸場
13/07/02
ゆっくり見るには今がチャンスか
2014年に富岡製糸場の世界文化遺産登録を目指す群馬県。これが決まれば、話題になるのはブランド調査の結果でなく、世界遺産登録の方で間違いない。
実は世界資産登録を目指しているのは富岡製糸場だけではなく、製糸産業を開発や生産の現場で支えた養蚕や貯蔵、運搬などに係る絹遺産群を含めてだ。遺産や遺構は富岡を中心に群馬県内の数カ所に散らばる。
富岡製糸場は明治5年(1872年)、明治政府が日本の近代化のために最初に設置した官営模範器械製糸場。長さ140メートル、幅12メートルの繰糸(そうし)場をはじめ、大規模な建造物が並ぶ工場で、当時は世界最大規模を誇っていた。
現在、敷地内では繰糸場、東・西繭倉庫、 外国人宿舎、富岡製糸場の建設を指揮したブリューナ館など、いずれも国の重要文化財指定の建物群を見学できる。ガイドの案内もある。
富士山では、すでに世界遺産登録後の混雑具合が心配され始めている。富岡製糸場をゆっくり楽しむには、今がチャンスかもしれない。
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