存在感溢れるゆりの群生を愛でる 春夏の旅に彩り
個性様々、11姉妹園
1年を通じて季節の花々が楽しめる日本。花を旅程に組み込んだツアーも多いが、最近の花をめぐるトピックスに、東日本大震災後に低迷した国内旅行市場にあって、花施設が健闘したことがある。人々は花を観賞することに、なにか特別なものを求めたのかもしれない。
桜の季節が終わると、5月下旬から9月上旬にかけて、各地のゆり園が見ごろを迎える。今特集では関東、中部、関西にある11の姉妹ゆり園を紹介する。ゴールデンウィーク明けから夏休みまでの観光端境期の立ち寄り先に、夏休みに半日から1日楽しめる目的地としてプランに加えてはいかがだろう。
ゆり園の大きな魅力のひとつに、たった一輪で主役になれるゆりが、群生で目の前に広がる光景にある。この感動は見た人でなければわからない。
11のゆり園のうち8つがスキー場にあり、3つは都市もしくは都市近郊に立地している。そのため、ゆりの群生を取り巻く風景も環境もさまざま。どれひとつとして同じものがない特色あるゆり園として、来場者を飽きさせない。
施設によってはリピーターが8割を占めることや、同一シーズンに数カ所の施設を訪れる旅行者が多いのもうなずける。
総額200万円のフォトコンテスト ツアーへの誘客にも
11の姉妹ゆり園のうち「可睡ゆりの園」は1984年にオープンした、もっとも歴史あるゆり園だ。見どころは3万坪の敷地に広がる、世界150万余品種のゆりの競演。約40日と決して長くはない開園期間に3、4度と足を運ぶファンも多い。
アクセスは東名高速道・袋井ICから5分、4月14日に御殿場JCTから三ヶ日JCTまでの部分開通が決まった新東名高速道の森掛川ICから10分というのも、新たなツアー造成には魅力だろう。
可睡ゆりの園が主催し、11の姉妹ゆり園を対象にしたフォトコンテストが今年も行われる。3施設以上のゆり園で撮影した写真で応募するもので、賞金は総額200万円、グランドチャンピオンには100万円が贈られる。
フォトコンテストをツアーに組み込むことも可能で、カメラ愛好家を対象にしたツアーなどではインセンティブとして活用できそうだ。
ゆり園 旅のおすすめサイト
- 可睡ゆりの園【静岡県袋井市】
- ハンターマウンテンゆりパーク【栃木県那須塩原市】
- 太田吉沢ゆりの里【群馬県太田市】
- 尾瀬岩鞍ゆり園【群馬県片品村】
- 嬬恋・鹿沢ゆり園【群馬県嬬恋村】
- ふじてんリゾートリリーパーク【山梨県鳴沢村】
- ところざわのゆり園【埼玉県所沢市】
- 富士見高原ゆりの里【長野県富士見町】
- 白馬岩岳ゆり園&マウンテンビュー【長野県白馬村】
- ダイナランドゆり園【岐阜県郡上市】
- びわこ箱館山ゆり園【滋賀県高島市】