観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

鳥羽の“誇り”を守れ 海女さん応援宿泊プランを設定

鳥羽市内宿に泊まれば宿泊費の一部を海女文化の維持のために寄付

鳥羽市観光協会は海女文化を守ろうと、市内宿泊施設と連携して「海女さん応援企画宿泊プラン」を設定している。宿泊費の一部が海女文化の維持のために寄付されるというものだ。

鳥羽を代表する文化といえば、海女。素潜りによる漁は2千年以上の歴史を持ち、全国最多の海女の数を誇る鳥羽・志摩地域では、その存在自体が地域のシンボルともいえる。だが、近年は高齢化などにより海女の数はピーク時の3分の1までに減少しており、市観光協会や地元漁協、旅館ホテルなどがこの状況を危惧。観光と漁業の柱を次世代にまでつなげようという取り組みの一環として応援企画を企画した。

鳥羽海女

鳥羽の風土を代表する海女さん

応援企画では、鳥羽市内の参画宿泊施設が設定している応援プランを利用すると、宿泊費の1%が市観光協会に寄付される仕組み。集まった寄付金は、海女の後継者育成やアワビ・サザエの稚貝放流といった海女文化の維持活動に使用される。

参画宿泊施設は離島エリア4軒、鳥羽駅周辺エリア8軒、南鳥羽エリア21軒の計33軒。応援プランは宿泊予約サイトじゃらんで設定している。

鳥羽市を訪れたら、海女文化に触れるスポットは当然欠かせない。「海女小屋」は相差の「はちまんかまど」「相差かまど」で体験。海女さんとの会話や海の幸の賞味が楽しめる。海辺の人々と海の関わりを学ぶ「海の博物館」、女性の願いを叶えてくれると伝わる「石神さん」、世界初の真珠養殖成功地「ミキモト真珠島」など、そこかしこに海女さんを感じられるスポットもある。

石神さん

石神さんも海士文化を知る地だ

三重鳥羽 旅のおすすめサイト

この記事をシェアする
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ