無形文化遺産「長浜曳山まつり」 今年は全基勢ぞろい
4月9―16日 絢爛豪華な春の風物詩
湖北・長浜市の春を代表する祭事「長浜曳山まつり」が4月9―16日に催される。安土桃山時代に起源をもつ長浜八幡宮の伝統の春の例祭だが、今回は昨年にユネスコ無形文化遺産に登録されてから初の開催。11年ぶりに曳山全13基が勢ぞろいするとあって、例年以上に賑わいそうだ。
同まつりは、絢爛豪華な装飾を施された山車「曳山」と、その上で演じられる「子ども歌舞伎」が地域の伝統文化を伝える。安土桃山時代に長浜城主だった羽柴秀吉に男子が誕生したことを祝ったことが起源とされ、以降現代まで長浜の春の伝統行事として定着。日本三大山車祭のひとつで、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。昨年秋には全国33件の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」のひとつとしてユネスコの無形文化遺産に登録された。
現存する曳山の大半は江戸時代に作られたもの。曳山は幅約3メートル、奥行約7メートル、高さ約7メートルの入母屋造で、1階に舞台と楽屋、2階に亭(ちん)が設けられている。「長刀山」と「子ども歌舞伎」が演じられる舞台付きの12基あわせて13基があり、毎年4基が交代で出番となり13―16日に登場するが、今年はまつり本日(ほんび)の15日夕方に長浜八幡宮御旅所に全13基が集合する。これは2006年以来のことで、注目が集まるのは間違いない。
曳山の舞台で演じられる「子ども歌舞伎」がまつりを盛り上げる。下は5歳、上は12歳の男の子の熱演はまつり最大の呼び物。例年、拍手喝采で大賑わいとなる。時間は13日夜と14日午前、15、16日の終日。
まつりは9日の線香番で始まり、12日までは若衆の裸参り。13―16日に曳山が登場し、最高潮に向かう。14日には子ども役者が演じる人物になりきって練り歩く「役者夕渡り」も。15日夜に御旅所に提灯を灯した曳山が勢ぞろいし、神輿が登場してクライマックスを迎える。
同まつりについて詳しくは「曳山博物館」で学べる。曳山の展示や子ども歌舞伎の映像などを通して、長浜の曳山文化の魅力を伝えている。
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